●どんなイメージを持っているか?
形にする前にどうしたいのか考えましょう。感動させたい、笑わせたいなどあると思います。暗い雰囲気・明るい雰囲気・時代背景……そう考えると、より形にしやすいでしょう。
イメージが固まったら、そこに合うキャラクターを放り込む。どんな状況でどういうことをしたがっている主人公なのか。大抵は「今の状況」を変えたい人を持ってくると思います。今のままが良いのに、環境の方が変わっていく場合もあります。
話のラストには、その願いとか目標を叶えたります。後者なら元の環境に戻ったり、主人公の心境を変えるのも手です。
ちなみに、この「描いていること」が大抵テーマと呼ばれるものになると思います。
●キャラクター作り
キャラクターはその世界で生きている人です。何が好きで嫌いか、必ずあります。年齢、住居や職業、人間関係……キリがありません。
そこで話のリアリティに最低限、必要な情報だけを抜き出して作るといいでしょう。後は作者にとって魅力的に見えるかどうか。読者でもいいですけど。萌えるとやたら描きたくなりませんか? 好きな要素を加えると捗りますよね。
●その話は小説でも面白いのか?
ノベルゲームですから、SLGとかRPGなどの戦略性とかシステムの面白さを堪能するのは難しいです。故にストーリーがつまらなければ、そもそも作る意味がありません。
話を作るに当たり、テーマと始めと終わりが肝要です。何をして、何が成るのか。
テーマというのは「一貫する何か」。何かにまつわる、何かに関連する、でもいいかもしれません。
4馬鹿の場合は言わずもがな、エイプリルフール……つまり嘘ですよね。それを恋愛に絡めて、まとめあげました。大した起伏もありませんが、起承転結にするとこう。
- 起:4月1日、新生活をスタートした主人公。(人物登場)
- 承:恋人が遊びにやって来た。(小さな事件)
- 転:何故か、クイズ大会になる。(予想外な展開)
- 結:負けたので、相手の言うことを聞いた。(話が収束する)
うわ本当に大した話じゃないwww でも、このくらい緩い話もありです。話にする意味がないくらい、日常だったり当たり前なことを描いても、つまらないですよね。そこにある程度のドラマ・事件を描くことで物語の意義が生まれます。
要するに「
出来事が起こらなければ、話にならない」のです。
起
主に
登場人物を紹介するための期間です。但し世界観の説明などが長すぎたり、人物をゾロゾロと出していると読む方も疲れます。1度に3人くらいが限度でしょうか?
時間短縮のために、起と承が合体して、「序破急」の序になったりすることもあります。事件を起こしつつ、登場人物の紹介も行うという高度な技ですね。
承
何でもいいから、軽い事件を起こすこと。 印象に残りそうな、些細な出来事ですね。小学生が「今日こんなことがあったよ」ぐらいの簡単なことです。誰かが来た、ぐらいでもいいでしょう。
伏線はここで張ります。さり気ないからと言って、説明は怠ってはなりません。後々でそれが生きてこないと伏線になりえないからです。ユーザーを置いてきぼりにするなかれ。
転
それまでの展開をひっくり返します。 要は読者が予想しえなかった展開にすることがベスト。難しい上に、辻褄が合っていないと読者がモヤモヤするので、気をつけましょう。
結
物語の総まとめ。主人公が何かをした結果を示します。を続きものでない場合、今まで張った伏線は全て消化しなくてはいけません。短い方が読後感スッキリです。
壮大な物語でなくて構いません。10行程度の短いものでもいいでしょう。何でもいいから自分が面白いと思える話を書きましょう。他人にどう言われようとも、それは「作者にとって面白いもの」なのです。
タイトルは後決めでも全然構わないと思います。私も仮タイトルがそのままです。←
●メインルートとサブルート
面白い話には幹と枝葉があります。幹は大筋、主にテーマが描かれる話です。枝葉はやや横道に逸れたサブストーリーです。
一見何の関係もないように見えて、実は終盤で繋がっているとしたら、凄く面白いですよね。ただユーザーが納得するような流れにしないと、モヤモヤすると思います。例え作者の辻褄が合っていようとも、説明が足りないとユーザーは面白くないでしょう。
●主役は大事
ここまでざっと説明しましたが、主人公は話の主役、つまり重心です。主人公そっちのけに話が始まったとしても、最終的に主人公は何かの行動を起こさなくてはなりません。
主人公がただ状況に流されて終わる話は、「そいつ主役下ろせ」と言われてしまいます。あくまでも主人公が話の軸にいないとダメなのです。主人公が能動的に何かをすることで初めて状況が動き出します。
転で主人公がトドメと言うか、大事なことをしないと、主人公が霞みます。
キャラクターをしっかり把握して、設定を活かした使い方をしなければ、キャラクターもそのストーリーで活きることはありません。
●終わりに
……さて随分とズケズケ書きましたが、私も実践できていないのが現状です。コレを読んでいる方が少しでも面白い話をかけるよう、願っております。